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宇宙から現実へ、そして再び宇宙へ

最近、私は税務署や区役所、銀行、そしてさまざまな行政窓口を行き来する日々を過ごしていました。

書類の束は積み重なり、記入すべきフォームは次から次へと増えていく。電話予約、窓口での待機、同じ説明の繰り返し……。

建物を出るたび、まるで長い戦いに敗れた兵士のような気持ちになり、どこに「勝利」があるのか分からなくなることさえありました。


家に戻れば、原稿は一枚も進んでいない。

その現実を前に、思わず頭を抱えたくなる瞬間もあります。


もちろん、私は規則に従うことを避けているわけではありません。

異国で生きると決めた以上、必要な手続きや税金の支払いを一つひとつ丁寧に進めていくことは、この土地への、そして自分の選んだ道への最低限の敬意だと思っています。


ただ、創作に人生の大部分を注いできた者にとって、この「時間の消耗」は想像以上に堪えるものがあります。


今回の状況には、私が“同郷の人”と協力する道を選んだことも影響していました。

海外では、誰と組むかをより慎重に考えるべきだという、あの古い教訓を改めて思い出すことになりました。


在留期限のわずか6日前の午後になって、税理士から市税の納付書が届いたとき、さすがに言葉を失いました。

その後は、Aで納めた税金の反映を待ち、Bで証明書を受け取るために、区役所と法人税務署を往復する日々。

AからBへの入金反映のタイミングは一定ではなく、ただひたすら待つしかありません。

時間は、列に並ぶあいだに静かに削られていきました。


本来なら、私はその時間を使って世界観を構築し、物語を磨き、文字の中の登場人物たちを本当に「生きている存在」へと育てていくはずでした。

その瞬間こそ、私は自分が確かに「存在している」と感じられるのです。

まるで、自分だけの宇宙と対話しているような感覚。


しかし現実は、そんな私を容赦なくその宇宙から引き戻し、まったく別の論理へと向き合わせます。

受付、待機、確認、押印、追加書類、再確認……。

創作とはまったく異なるリズムの世界。


制度や法律に不満があるわけではありません。

ただ、創作に人生を注いできた者にとって、

「創作を続けるために、創作を中断せざるを得ない」

そのプロセスそのものが、深い無力感を伴うのだと、ふと気づいたのです。


思えば、ある作品の最後に書いた

「現実が、別の形でこの作品を作り直した」

という一文と、どこか通じるものがあるのかもしれません。


私自身もまた、現実の厳しさによって、静かに形を変えられているのかもしれません。


それでも、私は必要なことを一つずつ終わらせていきます。

なぜなら、私はまだ書き続けたいからです。

VONVERSE の中にある光を、もう少しだけ強くしたい。

いつか、その光が誰かの目に届く日を信じて。




窓の外では桜が咲き始めている。 こんなに美しい季節に、私は憧れの地へとやって来たのだ。




By VON(壹叔瘋神)

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